米長邦雄の教育学

現在の日本将棋連盟の会長は、米長邦雄永世棋聖である。
むかしテレビの徹子の部屋に出たとき、こんなことを言っていた。

「将棋で強くなる性格は、二種類ある。
 素直か頑固だ」

素直の代表は、羽生善冶、森下卓などだろう。
一方頑固の代表は、藤井猛が当てはまると思う。

藤井は、羽生が中学生でプロ棋士になった頃に、奨励会に入った。
羽生と同世代でありながら遅咲きの棋士だ。
彼は、振り飛車では名人にはなれない、といわれながら振り飛車にこだわり
藤井システムなる戦法をあみだし、竜王のタイトルを取った。


実は、このことは将棋だけの世界ではなくスポーツでも当てはまる。
ゴルフの石川遼宮里藍
テニスの錦織圭
楽天マー君
など、若手で活躍する選手は、いやになるほど性格が素直ですばらしい。

頑固派は、サッカーの中田英寿、野球のイチローといったところであろうか。


素直派は、特に年長者に受けがいい。
これは、美徳だ。
ただ素直派には、弱点がある。
それは、面白みに欠けるということだ。
だからどうしてもカリスマ性がない。
まぁこればかりはどうしようもない。