夜に働くおんなたち その2

前にママの話をした。
そのママの店に、モモというコが働いていた。
彼女は、歳は三十台半ばなのだがすでに離婚し、小学生の子が二人おり、ひとりで育てていた。
見た目は、とても若く綺麗でそんな風に見えない。
客には、そのことを隠さず、全部話していた。


彼女は、長男が成績優秀でクラスで学級委員をして弟にも勉強を教えていることを嬉しそうに話す。
自慢の息子なのだ。


昼も毎日働き、夜も週三回お店に出てた。
お店が終わるとそこで仮眠をとり、自宅に帰り子供たちの弁当を作っているという。
そんなハードワークに耐えられるのも、
彼女にとって子供たちが心の支えなのだろう。


彼女は言う。
「私、離婚のとき慰謝料や養育費はいっさい貰わなかったのよ。」

(法律上、離婚しても父親は、子供に対して扶養義務があるのだからそれを勝手に放棄することは・・・)
なんで野暮なことは言わない。



先進国の中で日本ほど母子家庭に厳しい国はない。
自民党の責任は重い。