同級生の訃報

あれは忘れもしない二十歳の12月23日クリスマスイブの前日だった。
実家から電話があった。
高校時代の同級生のNが亡くなったという。
山で遭難し死亡原因は不明とのこと。
お葬式の告知だった。


その連絡を受けたとき、
自殺かな・・・
とっさになぜか、そう直感した。


Nは太い黒ぶちのめがねを掛けていて天然パーマで、私とは2年間同じクラスだったせいか仲がよかった。
笑いのセンスが合い、話のウマがあった。


後に風の便りで同じく同級生のTも亡くなったと聞いた。
海水浴で溺死したとのこと。
Tとは同じクラスになってもほとんど話をしなかったが、彼は真面目で努力家で成績も良く、地元の国立大学へ推薦入学した。



イイ奴ほど先に死んでゆく・・・


は、本当のようだ。